平成26年度PA会国際研修(第1回)ご報告

平成26年5月16日にHarrison Goddard Foote法律事務所のUno先生(欧州弁理士)とRenner, Otto, Boisselle & Sklar法律事務所のWendolowski先生、Saralino先生、及びSteyer先生(米国弁護士)をお招きして、国際研修セミナー(第1回)「優先権の正しい理解~欧州および米国の視点からの優先権の論点~」を開催いたしました。本セミナーには、外国特許実務に携わる多くの経験豊富な先生方のみならず、特許庁から三名の審査官にご参加頂きました。

本セミナーでは、Uno先生から、欧州特許法に基づけば、どういった場合に優先権主張の効力が失効するとされているのか、具体例を示しながら解説して頂きました。次に、Wendolowski先生から、欧州特許実務と対比する形で、米国特許実務における優先権主張の取り扱いについて解説頂きました。そして最後に、両先生から、欧州や米国に出願する際に、この優先権の論点についてどのように対応するのがよいのか、幾つかの対応策を提案頂きました。

欧州特許法に基づく優先権主張の効力の解釈が、日本特許実務と大きく異なっていたことから、セミナー後には参加者から具体的な事例を使った質問が出る等、活発な議論がなされました。

セミナー後に行われた懇親会では、多くの受講生が参加され、Uno先生やWendolowski先生等を囲んで、和やかな雰囲気で交流を深めていました。

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