平成25年度PA会国際研修(第1回)のご報告

平成25年5月20日に、弁理士会館2階AB会議室において、第1回国際研修「米国特許法改正 ~米国弁護士がお届けする最新情報~」を開催いたしました。

本研修は、過去のPA会国際研修においてもご講演いただいております米国弁護士の吉田直樹先生(Finnegan, Henderson, Farabow, Garrett & Dunner, LLP)にお願いいたしました。新規合格者の方からベテランの先生方まで約60名の方々にご参加いただき、追加で用意した席もほぼ満席となる盛況ぶりとなりました。

ご講演内容は、先発明者先願主義への移行に関するテーマから、企業等の譲受人が出願する場合における宣誓書の扱い、第三者による情報提供制度(Third Party Pre-Issuance Submission)、付与後レビュー制度(Post-Grant Review)や最近の料金値上げに関する話題まで多岐に亘りました。改正後の制度を活用する際のメリット・デメリットについて、吉田先生ご自身が実務を通して経験された知見を交えてご講演いただき、また、米国特許庁における運用方針が今後どのように移り変わっていくのかについて貴重なコメントを頂きました。

改正法の施行から日が浅く、新制度を利用する事例が少ない状況下において、改正法施行後における米国での肌感覚を知ることのできる貴重な機会になったかと思います。米国出願について現時点にて注意すべきことはもちろん、新法下での審査が開始される数年後に向けて準備すべきことを知る上で非常に役立つものとなりました。

研修終了後の懇親会では、講師の吉田先生や浅村先生を含めて約20名の参加者およびスタッフが集まり、座敷にてお酒を酌み交わしながら交流を深めることができました。

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