研修報告:第2回一般研修「AIと著作権の法実務:その現状と未来」

令和2年1月14日(火)、骨董通り法律事務所所長・弁護士、福井健策先生を講師にお招きして、第1回一般研修「「AIと著作権の法実務:その現状と未来」を開催しました。定員60名の教室いっぱいの受講者にご参加いただき、2020年の幕開けにふさわしい華やかな研修となりました。

本研修では、AI・ロボットの知的財産権について早期から発信を続けてこられた福井先生に、AI・ロボットによるコンテンツの現状とその著作権との関わりを、最近の法改正と法実務の最前線、そして未来展望に至るまで縦横に語って頂きました。AIバッハが作曲した曲と本物のバッハが作曲した曲の聴き比べクイズや、AI美空ひばりの鑑賞なども含まれ、楽しくて盛り沢山の内容でした。具体的なトピックは、以下のとおりです。

【トピック】

★ AI・ロボットによるコンテンツはどこまで来たか?

★ AIによる既存の作品・データの利用はどこまで自由になったか?

★ AIやロボットの生み出すコンテンツにはどこまで権利があるか?

★ その権利は誰が握り、どう管理されるか?

★ AIやロボットの行為に、誰が、どこまで責任を負うのか?

★ AIコンテンツ契約と利用規約

普段の研修と異なり、特許・意匠・商標・一般法務といった各専門分野を有する弁理士・弁護士が数多く集い、情報交換し合うという場面も各所で見られ、参加された方々にとっても有意義な研修になったことと存じます。

また、研修後に行われた懇親会では、いわゆる「不気味の谷」問題について活発に議論をしたり、福井先生の講義で紹介されたAI関連技術の特許出願を担当された先生が偶然に出席していて、裏話が出たりするなど、打ち解けた雰囲気で交流することができました。

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