研修報告:第4回一般研修「進歩性の判断基準の今を考える」

 平成28年8月25日(木)に、第4回一般研修「進歩性の判断基準の今を考える」を開催致しました。本研修には、約50名の先生方にご参加いただきました。
 本研修は、最高裁判所調査官、知的財産高等裁判所所長、及び早稲田大学大学院教授を務められた、弁護士・弁理士の塚原朋一先生が新たにPA会に入会されたことを記念し、講師にお招きしてご講演をいただきました。
 この研修では、侵害訴訟及び審決取消訴訟の重要な裁判例を挙げながら、近年の訴訟における進歩性判断の傾向について考察していただきました。近年の進歩性判断は、事案ごとに多くの事由を総合斟酌して行われ具体的妥当性が確保される反面、一般的な判断基準に依らないため予見可能性に欠けることを指摘しておられました。また、研修の後半では、訂正の再抗弁の主張にあたって訂正請求の要件を課すことの問題点や、ドイツにおける侵害認容判決後の無効判決に伴う問題など、多様な視点からご講義をいただき、参加された方々にとっても有意義な研修になったことと存じます。
 また、研修後に行われた懇親会では、今後のPA会活動にも前向きなお言葉をいただくなど、終始打ち解けた雰囲気で交流を深めることができました。

Jpeg

研修の様子

コメントは停止中です。