平成26年度PA会新人研修(第2回)開催報告

商標実務で直面する課題としてまず挙げられるのが「商標の類否判断」です。商標の類否及びその判断は、時代の変遷とともに変化しており、常に難しい問題・争点を含んでいます。そこで、商標の類否判断に関する議論を通して講師の先生方の実務ノウハウを体得していただくことを目的として、商標法4条1項11号を中心とした最新の事例をもとにして商標の類否判断やその考え方について考察しました。PA会の誇る商標スペシャリストでおられる押本泰彦先生、古関宏先生、神林恵美子先生、大西育子先生を講師とした演習形式で行われました。

題材となったのは近年の審決事例4件で、いずれも類否判断に迷うケースばかりです。ディスカッションでは参加者一人ひとりが自身の見解を発表して意見を戦わせる、非常に白熱した議論が展開されました。

各グループの発表後、講師の先生方より講評を頂きました。この研修を通して、参加者の方々は、他の参加者の意見から気がつかなかった着眼点を見つけたり、講師から長年の経験に基づいたアドバイスを受けたりと、実りの多い研修となったものと思われます。

また、研修終了後に行われた懇親会には、講師の先生方を含め多くの受講生が参加し、閉店の知らせが来るまで交流を深めていました。

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