平成26年度PA会一般研修(第1回)ご報告

平成26年5月30日に、北海道大学大学院法学研究科教授の田村善之先生を講師にお招きして、第1回一般研修「著作権の間接侵害-まねきTV・ロクラク最判後の展望-」を開催致しました。本セミナーは、新規合格者からベテランまで34名の先生方に御参加頂きました。

本セミナーでは、本の著作権法は著作権の侵害となるべき行為を細かく列挙しているにも関わらず、特許法101条のような間接侵害の規定がないため、他人の著作物の利用行為を誘発する者が、いかなる法理・要件の下で責任を負うのか、あるいは負わないのかという問題に関して、テレビ番組の転送サービスに関し2011年に相次いで下されたロクラク事件、まねきTV事件最高裁判決を紹介するとともに、動画投稿サイト、自炊代行業などに関するその後の裁判例の進展を分析し、望ましい解釈論について解説頂きました。とりわけ、まねきTV・ロクラク裁判後の展望として、ストレージ・サービスやプロバイダーの責任、自炊代行業者の責任等について、田村先生ご自身のご経験談も交えつつ御講演頂きました。

セミナー後に行われた懇親会では、講師の田村先生をはじめ多くの受講生が参加され、ざっくばらんな雰囲気で、交流を深めていました。

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