研修報告:第1回新人研修 「中間処理の実務(進歩性の判断・演習形式)」

平成29年7月21日(金)、石渡英房先生、上田和弘先生、坂野博行先生を講師にお招きし、毎年恒例となりました新人研修「中間処理の実務(進歩性の判断・演習形式)」を開催しました。

本研修は、少人数精鋭で、事前に配布した資料をもとに、進歩性欠如の拒絶理由に対する対応策についての検討をディスカッション形式で行った後、検討結果を発表するもので、今回は、新規登録者とグリーンPA会員の方を中心に7名の方が参加され、活発なやりとりが交わされました。

今回の題材は、使用済み紙おむつの処理方法に関する特許出願です。本出願は、進歩性欠如を理由として、拒絶査定を受け、拒絶査定不服審判を経て、審決取消訴訟に至ったものであり、審決取消訴訟において拒絶審決が取り消されたものです。

当日のディスカッションでは、講師の先生の拒絶理由の妥当性、応答方針等についての問いかけに対して、各参加者は検討した自身の意見や他の方の意見に対する考えを発言し、活発な意見交換がなされ、検討結果発表のため奮闘する様子が見られました。また、講師の先生方からは豊富な経験に基づく、汎用性のあるアドバイスを受けることができました。

研修の最後には、講師の先生方から、「各参加者が事前に深く考察しており、的確な検討がなされていた。」、「拒絶理由に記載の引用文献の認定が適切であるか等、拒絶理由通知書の内容を十分に検討して、審査基準の進歩性判断手順に則して進歩性の有無を判断することが重要だ。」「クライアントから何とか特許をとの要請があれば,あきらめずに取り組めば道は開ける」等のご講評をいただきました。

研修終了後の懇親会には、講師の先生方、参加者およびスタッフの計7名が参加し、和やかな雰囲気で交流を深めることができました。

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